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暦あれこれ ~十二支~
ちょっとブログをおサボリしていました(*ノωノ)
お久し振りな感じですが、暦あれこれシリーズの続きといきましょう。

暦に書かれているもので比較的なじみ深いのは十二支でしょう。
年月日それぞれに十二支が配当されています。

「干支(えと)」という呼び名で親しまれていると思いますが、「干支」の本来の意味は「十干十二支」の事を指しますので、十二支ではありません。

詳しく知りたい方は過去に記事を書いていますので、こちらをご覧ください。
十二支と書いて「えと」と読まない!?知ってるようで知らない干支のお話


さて、十二支はほとんどの皆さんがご存じの通り、12の動物の姿で描かれています。
その動物それぞれに五行や仏、十二神将が充てられており、それと同時にこの日の行いの吉凶も充てられています。


ここからは、十二支それぞれがどのような日なのかを記していきましょう。
諸説ありますが、今回は陰陽道における一説でご紹介致します。

動物:鼠
五行:水
本地(仏):釈迦如来(しゃかにょらい)
十二神将:毘羯羅大将(びからたいしょう)
吉事:入学、出仕、人と合う事、井戸堀り、穴掘り、登山
凶事:家建て、引っ越し、結婚、収穫始め、貯蓄、草刈り

動物:牛
五行:土
本地(仏):普賢菩薩(ふげんぼさつ)
十二神将:招杜羅大将(しょうとらたいしょう)
吉事:猛り勇んで断固として行う事
凶事:万事凶。特に食い初めを忌む

動物:虎
五行:木
本地(仏):薬師如来(やくしにょらい)
十二神将:真達羅大将(しんだらたいしょう)
吉事:外出、旅行大吉。争い事、堂塔の建立、一切の願い始め
凶事:布や服を裁ったり染めたりする事。狩猟、漁、結婚、婚礼

動物:兎
五行:木
本地(仏):金剛手菩薩(こんごうしゅぼさつ)
十二神将:摩虎羅大将(まこらたいしょう)
吉事:入学、入社、出仕、昇進、外出、旅行、人と合う事
凶事:井戸堀、池造設、結婚、入籍、女性の家に通う事

動物:龍
五行:土
本地(仏):文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
十二神将:波夷羅大将(はいらたいしょう)
吉事:納財、貯蓄、田植え、種まき、龍神を祭る事
凶事:柱建て、家屋建築、進水式、出航、病人を見る、通夜、葬式

動物:蛇
五行:火
本地(仏):地蔵菩薩(じぞうぼさつ)
十二神将:因達羅大将(いらんだたいしょう)
吉事:弓始め、日天修行(禅の修行者が師家にて師の指導を受ける事)、宇賀神の祭祀
凶事:外出、旅行、家屋増築

動物:馬
五行:火
本地(仏):栴檀香仏(せんだんこうぶつ)
十二神将:珊底羅大将(さんちらたいしょう)
吉事:外出、旅行、貯蓄、納財、出陣(現代においては勝負事へ出かけるという意味で)
凶事:食い初め、財を求める事(金の取り立てなども)

動物:羊
五行:土
本地(仏):摩利支天(まりしてん)
十二神将:頞儞羅大将(あにらたいしょう)
吉事:兵法、修行には吉(現代においては受験勉強など)
凶事:万事凶

動物:猿
五行:金
本地(仏):得大勢仏(とくだいせいぶつ)
十二神将:安底羅大将(あんちらたいしょう)
吉事:神祭、牛馬の売買
凶事:仏法僧の三宝(正式に仏門に帰依する事)に関する事

動物:鶏
五行:金
本地(仏):無量寿仏(むりょうじゅぶつ)
十二神将:迷企羅大将(めきらたいしょう)
吉事:役職任命や拝領、昇級
凶事:入籍、結婚

動物:犬
五行:土
本地(仏):大聖不動明王(だいじょうふどうみょうおう)
十二神将:伐折羅大将(ばさらたいしょう)
吉事:出仕、入籍、面接や見合いなど人と相対する事、役職任命や拝領、昇級、公事に関する事
凶事:吉事以外は万事凶

動物:猪
五行:水
本地(仏):弥勒菩薩(みろくぼさつ)
十二神将:宮毘羅大将(くびらたいしょう)
吉事:万事において大吉
凶事:特に無し



このように十二支それぞれにも意味があるわけです。
もっと掘り下げると、陰陽や季節、時間、方位なども配当できるのですが、蛇足が過ぎるので今回は割愛させていただきました。

仏や十二神将まで記させていただきましたが、本来は祭祀や呪術、占術を行うにあたって必要な事柄なので、暦を考える上では不要なものではあります。
ただ、昨今、社寺仏閣を巡る趣味をお持ちの方にとって、その日にどのような神仏が配当されているのかを見て、縁の社寺に参詣や参拝なさると良いのではないかと思い記させていただきました。
こういう暦の使い方も本来の用途に近いかなと思いますので、たまにはいかがでしょう?

ちなみに、十二支にそれぞれ配当されている十二神将の仏像は様々なお寺で観ることができます。
国宝指定をされているものは、奈良や京都の仏閣に納められておりますので、機会があれば見に行かれるのも良いかもしれませんね。


比較的なじみ深い十二支ですが、案外知らないのも十二支なんですよね。
日常生活のちょっとした時に、今回の記事の内容をふと思い出していただけると嬉しいなと思います。

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2019/11/12 12:43 | Comments(0) | 占い
暦あれこれ ~十干~
歴史の授業や時代劇などで、「丙午の年」や「甲子の日」など年月日を表す時に目にした事はありませんか?
古代中国で旬を表すために成立した十干ですが、それぞれ単体でも吉凶の判断材料となります。


今回は中でも十干(じっかん)についてお話ししましょう。


十干は元々、古代中国で日にちを切りよく10日(旬)ごとに数えるための記号として使用されたものです。今の一週間を七曜(月火水木金土日)で表していたのと同じ感じですね。
成立当時には陰陽五行に配当されてはいませんでしたが、古代中国の戦国時代頃に陰陽説と結びついて以降、占いにも用いられるようになりました。
十干陰陽五行配当
十干
五行
陰陽


さて、ここからは実際にどのような事に対して吉凶となるのかを見ていきましょう。


《甲・乙》
甲と乙は木神の日とされ、木を剋する金の性が禁忌とされます。
例えば「金気=お金」となりますので、蓄財、蔵明けには向きません。また、金属を使う事柄も凶となりますので、草木を切ることも禁忌です。
刀剣を求めることも厭います。もしこれらを求めると、自分の命た絶たれるという返報があるとされています。
治療においては鍼灸治療を控える方が良い日とされています。が、現代医学とこれらの占いが確立した頃の医学では大きく違いますので、あまり拘るのはどうかと思います。

さて、この日に行うと良いとされている事は、仏事、神事、祭礼、婚礼、経典の書写や納経です。裁縫や服薬、旅行や旅立ちにも良いでしょう。



《丙・丁》
丙と丁は火神の日とされ、火を剋する水の性が禁忌とされるほか、火を使うと火性の勢いが増すとますされるため、それらにも気を配ると良いでしょう。
例えば、火事と縁ができないようにこの日に家を建てることや野焼きや焼き畑を避けると良いでしょう。他にも、灰をかき混ぜたり、竈神を祭る事、葬式、引っ越し、種まき、財を求めること、川や河川を渡る事、田畑の耕作や井戸掘りも忌むとされています。
また、婚礼や祝い事も禁忌です。

さて、この日に吉とされるのは猛り勇んで行う事ですので、闘争や抗争、訴訟、調伏などには最も適しており、速やかに念願が成就すると言われています。



《戊・己》
戊と己は土神の日とされ、土を動かす事、土を使う事は全て禁忌とされます。
田畑を耕す、井戸掘り、穴掘り、柱建て、壁塗りを厭います。また、葬礼に関しても禁忌とされるため、死者が出たとしてもこの日の通夜や葬儀は避けるべきでしょう。
その他にも、病気治療や病人に合うこと、社寺廟塔に詣でること、造作を行なうこと、騒がしくすることなどを嫌います。

さて、この日に吉とされるのは、定着して欲しいことです。
例えば、嫁取り婿取り、婚礼や学業始め、五穀の収穫などが吉とされます。ただし、裁縫の中でも布の裁断する事は凶となります。



《庚・辛》
庚・辛は金神の日とされ、殺伐とした気を持つ日とされています。
そのため、事をなさず、進めず、売買をせず、出行を控え、基本的には万事慎んで過ごすと良いでしょう。

さて、この日に吉とされるのは、訴訟などの争いごと、狩りや漁、鵜飼いなどには吉となります。



《癸・壬》
癸・壬は水神の日とされ、水を剋すること全般を嫌います。
そのため、川の流れを止めてしまう堰を作るなどの河川の土木工事や、井戸を埋めること、橋掛け、河川や池の水を抜く事を忌みます。
また、病人の看病や死者の弔いも凶とされ、衣や布の染色や布の裁断も凶となります。

さて、この日に吉とされるのは、家屋敷、厩舎、門の建築、服薬、出行などです。




と、このような感じです。
そもそもは旬を表すのが十干ですので、更に細かくそれぞれの意味があるのですが、今回は暦の上でどの様な事に対して吉凶となるかをお伝えしておりますので、また別の機会に致しましょう。


六耀、十二直に加えて、十干も吉凶の判断に使ってってみられてはいかがでしょうか。


【過去記事はこちらから】
暦あれこれ ~六耀~
暦あれこれ ~十二直~


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2019/10/06 14:14 | 占い
暦あれこれ ~十二直~
今回の前回に続いて暦の中でも暦注に注目して、十二直(じゅうにちょく)についてお話していきましょう。

十二直は「中段」や「中段十二直」とも呼ばれます。
これは実際に暦を見るとわかるのですが、暦注が上中下の中でも中段に記されています。
「暦の中段に書かれている暦注である十二直」を略してそう呼ばれているわけですね。


十二直の「直」とは「当たる」という意味があります。
十二種類に分類した運気を配当していて、それが当たるものであるというのが直訳です。
最近では六曜の方が持て囃されるようになっていますが、飛鳥時代から昭和中期辺りまではこの十二直の方が当たるとして重用されていました。

ちなみに六曜に関する記事はこちらを参考になさってください。
「暦あれこれ ~六曜~」



そもそも十二直の12は何に由来したものなのか?
さらっとご説明すると、白帝白龍王と色姓女が和合してもうけた12人の王子の名です。
この辺りは余談なので省略しますが、気になる方は古代中国の「盤古」に関する神話を読んでみるといいかもしれません。


さて、十二直の算定方法は比較的簡単です。
節切りの旧暦正月、最初に定められた十二支の入る日を「建」とし、これを「月健(げっけん)」と言います。建以降は除、満、平、定、執、破、危、成、納、開、閉の順で繰り返していきます。
ただし、二十四節気の「節」に当たる日はその前日の十二直を繰り返すので、翌月の建は十二支が1つずつズレていきます。
月建配当
旧暦月
10
11
12
十二支
各月の節
旧暦月101112
 節  立春啓蟄清明立夏芒種小暑立秋白露寒露立冬大雪小寒

では、十二直それぞれの意味もお話してみましょう。

《建(たつ)》
世界造立を意味しています。
物事の起こりや始まりを意味する「建」の日には何かを始めたり、建物を建立したり、開店開業など、とにかく何かを始めたり始まったりすることに関しては最も良い日です。
ただしそのほかの事柄、土を動かす事(土木工事や耕作)、蔵開きなどに関しては凶となります。

《除(のぞく)》
一切の穢れを祓い清める日です。
そのため、掃除、すす払い、病気治療、精進、沐浴など負を解除したり祓い清める事柄は万事吉となります。種まきも吉。
ただし、そのほかの事に関しては凶となります。

《満(みつ)》
万事が充満する日で、万福の成就する日です。
特に財を求める事、貯蓄や蓄財、五穀の収納、蔵の建立、婚礼などの祝い事などは吉となります。

《平(たいら)》
平安に静まる日です。
婚礼、地固め、家屋の建造、柱建て、屋移りなど、揺るがない事を好まれる事柄や、相談や交渉など穏やかに物事を終結させたい事柄などにおいて吉となります。

《定(さだん)》
万事が定まるべきところに定まる日です。
その場に根付かせたい事柄を始めるのに向く日ですので、就職や出社日、建築、新規事業の開始、婚礼、種まき等に吉となります。

《執(とる)》
一切を所持する日です。
他人のもとから宝物を取るのに適した日とされています。何かを譲り受ける時や遺産の譲渡などに適した日でしょう。また、執り行う事も吉とするため、万の事を執り行うには吉となる日です。神仏の祭祀、婚礼、造作、種まきなども吉となります。

《破(やぶる)》
万事が破裂する日です。
そのため、狩猟や漁、家の解体、破壊行為、争い事、離婚調停、守りたくない約束を破ったり、一切の悪行を行うには大吉とされています。
そのほかの事柄に関しては万事凶となります。

《危(あやぶ)》
厳しい厄の集結する日です。
この日は万事にいて危険を伴うため、何も行わずに慎む日です。
もしもこの日に何かを行うと何事もなく終えるという事が無い日とされていますので、大凶日と言えるでしょう。

《成(なる)》
万事成就する日です。
この日に願掛けを行えば成りやすく、大きな事業を行えば成功し、種を蒔けばよく育ち良く実るとされています。そのため、新規事業始めや起業、種まき、子を望む性交などには吉となります。
ただし、訴訟や談判ごとに関しては凶となります。

《納(おさん)》
あらゆるものを納めて蔵するのに良い日です。
収穫して貯蔵する事、購入したものを家に納める事(納品、納車など)に大吉とされています。
ただし、縁談ごとには凶となります。

《開(ひらく)》
法蔵の扉を開く日です。御開帳の日ですね。
この日に始める事業は成就すると言われています。門出、建築、移転、開店、新規事業開始、婚礼、蔵開き、酒開きなどに吉とされます。
ただし、不浄事は万事凶となります。

《閉(とず)》
法蔵の扉に鍵をかけて閉じる日です。
この日は何を行っても閉じてしまうので万事に吉とされます。
ただし、建墓には吉となります。



何となく聞いたことはあったけれど、意味までは知らなかったというあなた。
これを機会に十二直も参考になさってみられてはいかがでしょうか?



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2019/10/05 13:44 | 占い

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